日本工業大学建築設計競技
第40回 日本工業大学建築設計競技【課題発表】※4月13日更新
※4月13日更新:応募要項のタウンロードと審査委員を追加しました。
課題:家族構成にとらわれない家
審査委員:
坂本一成(建築家/アトリエ・アンド・アイ 坂本一成研究室主宰)
小川次郎(日本工業大学建築学部教授)
吉村英孝(日本工業大学建築学部准教授)
提出期限:2026年8月31日 消印有効
入賞発表:2026年9月中旬 ホームページ上で発表
応募要項のダウンロード[PDF形式]
今日の日本の大部分の住宅は、いわゆるnLDKと呼ばれる、居間、食事室、台所、そして家族数に対応する個室に分ける間取りの形式をとっています。この形式の住宅の多くは上階に複数の個室を配置していますが、居住する家族数の変化によって、それらの個室が空き部屋となったり、また共用の食事室や居間もこの変化に対応できていないことがあります。このように家族構成を前提とした現状の住宅形式では、家族構成と建物構成が結びつき過ぎていることから、長い期間の居住において齟齬が生じ、その後の生活に対応しにくく、世代を超えて長く住まわれることが困難のようです。さらに、この類型化した形式は堅苦しいばかりでなく、自由で楽しい空間にはなりにくいようです。
今回の建築設計競技の課題では、こうした現代の居住形式を相対化する新たな建物のあり方を求めたいと思います。現代の住宅を、例えばnLDK形式の住宅のように部屋ごとを明確に分割することなく、それぞれの囲み込みを弱め、建物全体をできるだけ区切らずに連続したワンルーム的な空間とすることはできないか。また寝食を前提とした用途空間を超えて、例えば、共用の場に書棚を伴った書斎、ギャラリー、アトリエ、工作室などを重ね合わせたり、あるいは用途的に無為な場で囲んだり全体をまとめたりする住宅が考えられないか。こうした空間は、場合によっては会所や店のように地域に開放することも可能かもしれません。
かつての日本の民家は、こうした家族の構成とは一致しない緩やかな分節での空間、そして作業、商い等の活動を含めた場でもあったと思います。こうしたnLDK形式ではない新たな住宅の試みが、日常化した生活の用途を超えた、現代の生き続ける建築としての住宅を成立させると思われます。
この課題では、建物が建つ敷地の場所は問わないものの、敷地自体は下記のように設定します。このことで、設計する建物の占有範囲と最大建築面積および床面積などが決定されます。また、住み手は、とりあえず30代夫婦とその子供2人の計4人とします。
敷地は10m×10mの正方形で、南側で幅員5mの道路に接し、第一種低層住居専用地域に位置します。北側斜線は5mの高さから6/10勾配、道路斜線は1.25勾配。建蔽率50%、容積率100%。周辺環境は同様な規模の住宅が建ち並ぶ住宅地、前面道路は通過交通のない道路とします。
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