日本工業大学建築設計競技
第38回日本工業大学建築設計競技 【審査結果】
第38回日本工業大学建築設計競技は、31校より89点の応募がありました。
課題:肝っ玉母さんのような家、あるいは頑固親父のような家
審査委員:
坂牛卓(建築家/東京理科大学教授)
西本真一(日本工業大学建築学部教授)
竹内宏俊(日本工業大学建築学部准教授)
審査結果は、こちらからダウンロードできます【PDF】
第38回日本工業大学建築設計競技【提出期限延期のお知らせ】
台風接近に伴い、提出期限を延期することになりましたのでお知らせいたします。
【変更前】
2024年8月31日 消印有効
【変更後】
2024年9月3日 消印有効
第38回日本工業大学建築設計競技【課題発表】
第38回日本工業大学建築設計競技【課題発表】
課題:肝っ玉母さんのような家、あるいは頑固親父のような家
審査委員:
坂牛卓(建築家/東京理科大学教授)
西本真一(日本工業大学建築学部教授)
竹内宏俊(日本工業大学建築学部准教授)
提出期限:2024年8月31日 消印有効
入賞発表:2024年9月中旬 ホームページ上で発表
応募要項:こちらからダウンロード(設計条件等をよくご確認ください)
家は家族の生活の場所です。それは雨風から家族を守る場所であると同時に家族の一員のような存在でもあります。生きてはいないものの、あたかも人格が備わっているような気持ちにさせられることがあります。家は生きているとも言えると思います。そこで今回皆さんには人格が備わっているような家を考えてもらおうと思います。
そこで二つの人格を設定しました。一つは「肝っ玉母さん」です。昔、肝っ玉母さんというテレビ番組がありました。包容力があって、優しくて、子供の言うことをいろいろ聞いてくれて、でも芯が強くて、頑張り屋という性格のお母さんが主役でした。こんな性格のお母さんを肝っ玉母さんと呼びたいと思います。
もう一つの人格はこの対極をいく性格で「頑固親父」です。排他的で、自分の言うことが正しいと信じ、意固地で、子供の言うことなど聞く耳持たない、と言うような性格です。こういうお父さんを頑固親父と呼びましょう。
お母さんは包容力があってお父さんが頑固というのは私が子供の頃の常識でした。しかし現代ではそうとも限らないかもしれません。その逆のケースもあるでしょう。しかしこのコンペではお母さんは肝っ玉母さん。お父さんは頑固親父とします。そして皆さんにはこのどちらかあるいは両方の性格を持った家を設計してもらおうと思います。ここに入るとその性格を持ったお母さん、あるいはお父さんを感じられる家を設計してみてください。建築という物理的な殻がどうしたら人間が持つような性格を表せるかを考えてください。建物の立つ場所、広さ、家族構成は各自設定してください。
第37回日本工業大学建築設計競技 【審査結果】
第37回日本工業大学建築設計競技は、45校より109点の応募がありました。
課題:10人家族の家
審査委員:
中川 エリカ(中川エリカ建築設計事務所主宰/慶應義塾大学大学院 専任講師)
木下芳郎(日本工業大学建築学部 教授)
吉村英孝(日本工業大学建築学部 准教授)
[4/24更新]第37回日本工業大学建築設計競技【課題発表】
[4月24日 更新内容]
・応募要項をアップロードしました。
・本学審査委員を追記しました。
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課題:10人家族の家
審査委員:
中川 エリカ(中川エリカ建築設計事務所主宰/慶應義塾大学大学院 専任講師)
木下芳郎(日本工業大学建築学部 教授)
吉村英孝(日本工業大学建築学部 准教授)
提出期限:2023年8月31日 消印有効
入賞発表:2023年9月中旬 ホームページ上にて発表
応募要項:こちらからダウンロード(設計条件、提出図面等をよくご確認ください)
[課題]
本来、家は、そこに暮らす人々の考え方・生き方を下敷きにしながら、千差万別であるべきではないでしょうか。たとえ家族の人数が同じであっても、家族が違えば暮らし方は違うはずだから、間取りも、家の形も、違って然るべきだと思います。
しかし、nLDK という単語とともに、商品としての家が流通するようになって久しい昨今、多くの家は、みんな似ています。まるで、家族が3人であればこの間取り、おひとりさまならこの間取り、というように、半自動的に暮らし方を強制されてしまうかのようです。
そこで、今回の建築設計競技では、nLDK という単語が想定する間取りには到底あてはめられない家族構成を前提とすることで、私たちがまだ知らない、けれども、そこに生きる人間の暮らしを応援する、唯一無二の家を設計して欲しいと思います。
家族=家に集まる人間の集団=あるテーマを共有したコミュニティ、として再定義することから、新しい家のかたち、使われ方を提案してください。
1、
家族の人数は10人とします。家族の構成は、自由に設定してください。
10人の家族は、通常の血縁関係の家族を想定し、父母+8人兄弟の核家族でも構わないし、祖父母+父母+6人兄弟でも構いません。
もしくは、血縁関係に縛られず、祖母+介護士+(父母①+2人の子供)+(母②+1人の子供)+母②の会社の社員2名、というように、多様な家族構成を設定しても構いません。
(この場合、例えば、母①と母②が姉妹で、母②は自分でカフェを経営するシングルマザー、母②の会社=カフェのスタッフは仕事場として日中のほとんどをこの家で暮らし、仮眠するための場所も確保されている、というイメージです)
現実的な設定でも、特殊な設定でも構いませんが、若い世代の皆さんが、「どういうまとまりを家族だと思うのか」、ぜひ積極的に提案してください。
2、
家の広さは自由です。
ここでいう広さとは、「建物の広さ」ということでもあり、「どの範囲を家と呼ぶか」ということも含みます。(例えば、漁師さんは自分の家という建物を超えて、港の作業場も海辺全体も家のようなものとして捉えているかもしれません。)
家族構成から読み取れる(想像できる)、もしくは、しっかり再定義して明言する、いずれかを提案書に盛り込むことが望ましいです。
3、
必要に応じて、普通の家にはない機能を含んでも構いません。
かつての家では、仕事(生業)の関係者が出入りしたり、医者が出入りしたり、出産や冠婚葬祭が行われたり、寝食以外の、人間が生きると自然と巻き起こる実に多様な活動が受け止められ、多様な人々が出入りしていました。つまり、家とは、単体で完結する存在ではなく、同じ行動の繰り返しに留まるのではなく、そもそも柔軟に開かれていたのだと言えます。
10人という、通常よりも多い人数が暮らす家では、そもそも出入りする人間が多く、また、訪れる友人や知人、届く宅配物など、家族と関係する人・物・情報の量も、通常よりも多いことが想像されます。
10人という人数を、家を開きやすくするヒントと捉え、本来、家とはどのような場所であるべきか、設計を通じて提案してください。
第36回日本工業大学建築設計競技 【審査結果】
第36回日本工業大学建築設計競技は、48校より169点の応募がありました。
第36回日本工業大学建築設計競技【課題発表】
課 題:その土地に 開いて/閉じる ワンルーム
審査委員:
安田 幸一(東京工業大学教授/安田アトリエ主宰)
小川 次郎(日本工業大学建築学部建築学科 教授)
吉村 英孝(日本工業大学建築学部建築学科 准教授)
提出期限:2022年8月31日 消印有効
入賞発表:2022年9月中旬 ホームページ上で発表
応募要項:こちらからダウンロード(設計条件等をよくご確認ください)
※4/26更新:応募要項を掲載しました。
※4/13更新:課題文に一部修正がありました(下記参照)
家にふたつ同じものはありません。仮に同じ形の家が存在したとしても、全く同じ土地は存在しないので結果的には異なる家になってしまいます。家の土地の形状、地形や方位はもちろんのこと、周辺環境、風習によっても家は大きく変わります。気候については、天気の良い日には庭や周辺環境の景色を眺め、空気の入れ替えをするために開放的な窓が欲しい時もあれば、台風などの時は雨戸などで閉鎖的な空間にしてじっと耐えることもあります。地球温暖化によって家にはますます相応の強度が求められるようになりました。外部環境にどのように応答できるか、その土地の性格を読み込み、どれくらい家を環境に対して開くか、あるいは閉じるかを考えることは、家そのものを設計する行為に他なりません。
内部空間においては、家は住んでいる家族のひとりひとりの行動を最大限許容しなければいけません。家族や友人と一緒に過ごしたい時もあれば、一人集中して仕事や勉強するために籠りたい場合も出てきます。コロナ時代にあって、家の中であってもパブリックとプライベートの両方の使い方を家は強く求められるようになりました。
すなわち家には、その土地の外部環境の時間的変化や家族形態、行動の変化、そしてコロナ時代にも呼応し、それらを受け入れることのできるフレキシブルで包容力のある器であることが望まれています。
とすれば、様々な要望を満足するためには、広大な土地と大きな家があれば良いのですが、日本の厳しい住宅事情からなかなか許されることではありません。ワンルームの家は、最大限の空間を確保し、工夫次第では個の空間のプライバシーも十分に確保できます。有機的な小さな空間のつながりをつくることも有効な手段です。また、縦方向の空間の変化をつけて立体的なワンルームとすれば、高低差での温度変化や風も発生し、住宅内での新しい居場所を創り出す可能性が生まれます。
家族で共有する大きなワンルーム空間で家を設計してください。若い夫婦と幼い子供の3人を想定します。環境に対して開いて/閉じることができる、家族同士の生活や心も開くときもあれば、閉じることもできる家です。家の平面は10mx10m以内、高さ10m以下を最大ボリュームとします。家が建つ土地の形状、周辺環境、気候風土は自由に設定し図面に明記してください。時節柄、断熱性能も大切ですが、家全体の換気、空気の流れ、温度差も考慮して、自然と共に暮らすことも想定してください。
【4/13更新:課題文の一部修正】
修正前:全く同じ土地は存在しないので全く異なる家
修正後:全く同じ土地は存在しないので結果的には異なる家
修正前:若い両親と幼い子供の3人を想定します
修正後:若い夫婦と幼い子供の3人を想定します
第35回日本工業大学建築設計競技 【審査結果】
第35回日本工業大学建築設計競技は、49校より128点の応募がありました。
【10月31日(日)の表彰式について】
新型コロナウィルス感染症の感染拡大に伴い、表彰式の開催方法について検討中です。詳細につきましては、後日、本ホームページにてお知らせ致します。
第35回日本工業大学建築設計競技【課題発表】4/23更新
第35回日本工業大学建築設計競技【課題発表】
課題:3軒のお一人さまハウス
課題文:
平成生まれの君たちは知っているでしょうか。戦後の建設物資が十分でなかった時代、建築家たちは小さいながらも新しい生活を目指し、豊かな空間をつくろうとしました。1945年から1960年までの15年間は、いわば小住宅の理論と実践の時代でした。こうした社会的背景から、1940年代後半頃には建築専門誌を中心に家族を対象にした50㎡(15坪)前後の小住宅コンペが盛んに催されました。1958年に竣工した菊竹清訓が設計した『スカイハウス』は、社会を構成する最小単位としての夫婦から家族の成長に合わせ新陳代謝する建築でした。しかし、1960年代のわが国の高度経済成長期を経て、核家族化へと世帯の細分化、家族の解体が始まり、今では新たな家族のかたちが模索されています。近年の調査によると東京都心では若年層から老年層の世代を超えた単身者世帯が60%を超えているところもあります。こうした状況から「お一人さま」という生活基盤が社会に定着する一方、新型コロナ禍により分断された個人は人とつながりを求めていることもわかりました。
そこで課題では、現代における単身者=お一人さまの住まいを構想してください。一般的な住まいは、夫婦や家族など複数の他者との関係性をデザインすることに他なりませんが、そうした条件を取り払った住まいは、かなり自由度の高い空間になるはずです。言い換えると住まいの様々なルールを超えた空間であり、また孤と対峙する空間でもあります。人はそこに内なる〈宇宙〉を見出すかもしれません。光や風や雨や音などの自然や植物など環境要素を採り入れた外とのつながりのある、小さくても豊かな空間を創造してください。
想定する敷地に3軒(3人)の戸建ての「お一人さまハウス」を計画してください。3軒全体の敷地面積は180㎡(建蔽率40%,容積率80%)程度、また各住戸の床面積は40㎡程度とします。個々のデザインはもとより、3軒(3人)の関係性とスキマのデザインにも配慮が必要です。
石田敏明
第34回日本工業大学建築設計競技 【審査結果】
第34回日本工業大学建築設計競技は、50校より185点の応募がありました。
【11月1日(日)の表彰式について】
新型コロナウィルス感染症の感染拡大に伴い、表彰式の開催方法について検討中です。詳細につきましては、後日、本ホームページにてお知らせ致します。