2018-04
第32回日本工業大学建築設計競技[課題発表]
第32回日本工業大学建築設計競技[課題発表]
[審査委員]
・ヨコミゾマコト[aat+ヨコミゾマコト建築設計事務所主宰/東京芸術大学美術学部建築学科教授]
※プロフィールはこちらをご覧下さい
・小川次郎[日本工業大学建築学部教授]
・足立真[日本工業大学建築学部教授]
[課題]4匹目の子ぶたの家
わらの家、木の家、そしてレンガの家が登場し、子ぶたの兄弟が怖い狼から身を守るという童話「3匹の子ぶた」は、みなさんご存知ですよね。その子ぶたの兄弟に4匹目がいたらしい、という話はご存知ですか?実は、僕も知りませんでした。豚は一度に10頭くらい生まれるそうですから、確かに4匹目がいてもおかしくはありません。ここでは、その正否は問わず“4匹目がいた”ことにしてしまいましょう!
さて、その4匹目の子ぶたは、どこに、どんな材料で、どんな家を建てたでしょうか?それが今年の課題です。国や地域、場所や時代、その他条件設定は自由です。しかし、その条件設定はとても重要です。子ぶた達はそれぞれに、身の回りにある入手しやすい材料を選びました。その材料で作られた家が、狼の持つ力に耐えられなかったのは、そのことを想定していなかったからです。あらかじめちゃんと想定し、必要と思われる工夫がされていれば、わらを使っても、十分に強い家ができたかもしれないのです。
どこに、を考えるとき、その場所ではどんな生活が期待できるのか、を考えましょう。そして、その場所で容易に手に入る材料とは、どんなものがあるか、を考えましょう。さらに、その選んだ材料の特性を十分に活かすには、どんな家が良いのか、を考えましょう。逆の発想で、□□を材料として使いたいから、それが入手しやすい〇〇を場所として選びました、でも良いでしょう。オリジナルの童話「3匹の子ぶた」の続きを思い描いても結構ですし、時代も背景も大きく異なる別世界に物語の舞台を移してしまっても結構です。たくさんの楽しい提案をお待ちしています。
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[提出期限] ・2018年8月31日[金]消印有効
[入賞発表] ・2018年9月上旬[ホームページ上にて発表]
[授賞式] ・2018年11月3日[土]