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2025-04

第39回日本工業大学建築設計競技【課題発表】

Posted on 2025-04-02

※4月11日更新:応募要項のダウンロードを追加しました

第39回日本工業大学建築設計競技【課題発表】

課題:宮沢賢治の物語の家

審査委員:
藤野高志(東北大学准教授/生物建築舎主宰)
勝木祐仁(日本工業大学建築学部教授)
吉村英孝(日本工業大学建築学部准教授)

提出期限:2025年8月29日 消印有効
入賞発表:2025年9月中旬 ホームページ上で発表
応募要項のダウンロード[PDF形式]

宮沢賢治の物語から好きな一編を選び、そこに登場する家を自由に設計してください。子どものころ「読書感想画」という、文章から具体的な絵をイメージする課題にとり組んだ経験があるかもしれません。今回は、絵からさらに踏み込み、「家」を細かく想像して、図面やパースで表現してほしいのです。

ただし一つ条件があります。賢治が生きたのは100年前ですが、時代を現代に読み替え、今ならどんな家が登場するのかを考えてください。たとえば、近代文学を映画化するとき、舞台を現代に置きかえた作品があったりします。みなさんが現代版宮沢賢治に思いを巡らせるとき、登場人物はどんな格好で、どんなものを食べ、どんな家で暮らしているのでしょうか。

課題の意図は、物語の一部として家を設計してほしい、という点にあります。私は建築を設計するさい、「人」と「場所」という二つを大切にしています。「人」とは、住まい手の要望をきくだけでなく、その人は将来どう暮らし、家族像はどんなものかを想像すること。「場所」とは、近所だけでなく、土地の歴史や気候風土を見つめ、その力を生かす方法を考えること。そして、この「人」と「場所」は別々の事柄ではなく、互いに響き合うものと言えます。いつ、どこで、誰が、どんなふうに振る舞い、月日が流れていくのか。そんなふうに「人」と「場所」が絡み合う物語として状況を捉えると、家が想像しやすくなるのです。

銀河鉄道の夜、風の又三郎、注文の多い料理店‥など、みなさんが子どものころに親しんだ物語を、家の想像を膨らませる出発点にしてほしいと思います。物語の登場人物や、世界観から、どんな家が発想されるのか、とても楽しみにしています。

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