2016-04
第30回日本工業大学建築設計競技[課題発表]
第30回日本工業大学建築設計競技
[審査委員]
・野沢正光[建築家] ※プロフィールはこちらをご覧下さい
・吉村英孝[日本工業大学建築学科准教授]
・金野千恵[日本工業大学生活環境デザイン学科助教]
[テーマ]おとなりも考える家
おおくの場合、家は一軒だけで建っているわけではありません。いくつもの家々が町を形づくります。例えば「自分の家」を基点に考えると私の家の両となりの家、そして道を挟んだ前の三軒の家が一番身近なおとなりです。おとなりは親しみの対象でもあり気遣いの対象でもあります。各々の住宅によって作られる良い関係を結ぶ計画は、次々につながり、町をつくり、人のつながりをつくるのです。
おとなりとのつながりを考えることは、人のつながりだけでなく、光や風そして緑など自然を分かち合う快適な環境をつくることになるのです。緑は夏、涼しい環境をつくり日よけにもなります。日の光を十分に取り入れることは、冬暖かく暖房を少なくします。
「おとなりも考える家」は、人がつながる町づくり、自然エネルギーを活用する町づくりまでを射程に入れた今日的な課題なのです。皆さんのよく考えられた提案をお待ちします。
以下に設計の条件を書き記します。
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この課題でみなさんに期待したいのは、どのように建物を配置し、おとなりや緑を含めた周辺環境を考えた一軒の住宅をつくるかです。
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- 敷地は郊外住宅地とします。自由に想定してください。
- 自動車は一台所有するものとします。
- 意欲のある人は、向こう三軒両となりを含む計6軒まとめた設計に挑戦してくれても構いません。
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私が設計した16棟の住宅、「ソーラータウン府中」は参考になるかもしれません。
http://www.noz-bw.com/works/fuchudomino/post_13.htmlをご覧ください。
[野沢正光]
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[提出期限] ・2016年8月26日[金]消印有効
[入賞発表] ・2016年9月上旬[ホームページ上にて発表]
[授賞式] ・2016年11月6日[日]